悪人正機
最近ちょっと、「読ませる」ビジネス書にお目にかかれないなあということで、
小説コーナーへ行ったら、こんないいのがありました。

吉本隆明さんと糸井重里さんの対談集なのですが、
まえがきの、この部分を読んで、即買いしました。

子どもたちが荒れているだとか、大人たちが迷っているだとか、かなり長いこと言われ続けている。解決のための処方箋を語る人々もたくさんいて、それぞれにもっともらしかったりするのだけれど、ぼくにはどうもピンとこない。
それは、コトバの使い方や考え方の道すじが、どうにもウソ臭いからなのだと思う。
正しそうに見えることば、りこうそうに見える考え方、ほめられそうなことば、自分の価値を高めてくれそうな考え方、仲間はずれにならないためのことば、そういうものばかりが目立ってしかたがない。