本の読み方、読む目的は、さまざまである。

デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)/吉越 浩一郎


¥777
Amazon.co.jp

調べ物をする、

暇な時間にすこしでも有意義なかんがえをめぐらす、など。

僕の読み方で多いのは、自分に気合をいれる、というもの。

この、デッドライン仕事術などは、まさしくこれだ。


経営者の視点、考え方というのは、厳しい。

ビジネスはたたかいだから、それはあたりまえだ。

ビジネスは坂道を登り続けるもの、いや、下りのエスカレーターに飛び乗って、
それを駆け上がるみたいなものだ。

仕事にかならず締め切りを設定する、そして、かならずそれを守る。

しかも、残業はしないと決めてしまう。必然的に、仕事の効率を高めざるを得ない、という。


誰しも、所持金が少ないときなら、いかに空腹を充たすか、考える。

僕も、なまじサイフに現金を入れておくと、つまらないものでも買い、
必要もないのに食べ、結果無駄遣いしてしまう方だ。

お金が余ったら貯金しよう、という意識でいれば、結局たまらない。

貯金して、その残りで生活しなければいけない。


全部あたりまえのことなんだけど、あたりまえのことを、本当にやろうとすると、

そこには、ある種の、厳しさが必要である。

その厳しさに、耐えられるのか。



なにかを実現したい、夢がある、あれがしたい、これがほしい。

そう思うことは多いけれど、そこにともなう厳しさを、本当に僕は受け入れているのだろうか。


そんな自己反省とともに、読む。

つまらない言い訳は、許さない、という文章に出会い、何度も読み返した。

そう、こうやって自分にはっぱをかける、自分を追い込む、

本のちからを借りて、少しでも励ましてもらおうという、魂胆である。