有価証券報告書を使った 決算書速読術/望月 実

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最近、再読こそが読書の醍醐味なんではないかと思う。

読み返すとまた新鮮なポイントに気が付くことがありませんか?


この決算書速読術

単なる損益計算書分析のマニュアル本かと思ったら、まったくちがう。

有価証券報告書、という、いってみれば企業の通信簿みたいなものを読むことで、その会社を深く知ることができるよ、つまり投資家さんはみんな、有価証券報告書を読んでいるよ、という内容である。

非常にわかりやすい。


たとえば、僕はスターバックスとドトール、どちらにもよく行くし、
どっちもそれなりに好きだけれど、
両社の最新の有価証券報告書を読んでみようとトライしたことってなかったな。


興味はあっても自分では、いったいどこをどう読んでいいのか?、
その読みとり方は正しいのか?となって、
わからないまま終わりそうだからでありますね。


そんなときは本書の解説が非常にいい。
一店舗当たりの売上、売上のうちコーヒーが占める割合、そのコーヒーの単価、
メニューの構成、店舗の立地、ほかにはどんな事業をやっているのか、などを、
次々に実際の報告書から読み取っていく。


そしてそれらが一体どんなことを示してくれているのか、
わかりやすく解説して下さるのである。


これはおもしろい。


メニューも、イメージも、コーヒーの値段も、店の雰囲気も違う、このふたつのコーヒーショップ、あなたは、どちらが儲かっていると思いますか?


それはさ、儲かっている、っていう言葉の定義にもよるよなーー


と感じた、まさにロジカルなあなたなら、この本をきっと面白く読めるはず。