文句なしにおもしろい経営指南書。

ランチェスター理論の解説書かと思っていたら、

経営計画書のつくりかたにまとをしぼった、

それでいて超実践的な指南書。

間違いなく、これから何度も読むことになる本。

経営コンサルタントって、
いまいちなにをする人なのか分かっていなかったことに、
本書を読んで気付かされた。


経営コンサルタントなんだから、
経営の コンサルティングをするわけだが、
経営の定義があいまいだと、自分に必要なコンサルタントを知ることができない。

自分にとって必要な経営の知識とは、

営業のことなのか?

マーケティングのことなのか?

広告手法のことなのか?

人間関係や心理学のことなのか?

生産効率向上のことなのか?

会計やファイナンスのことなのか?

それらを俯瞰して、自社の規模や職種や、商品特性やライフサイクルに合わせて、
重要度を適切に読みとらないと、どんなに勉強しても意味がない。

目先の売り上げよりも、本質的な知識を身につけて、
それを実行するのは、本書に説かれているような、
経営計画書なんだとわかる。


しかも、である。

経営計画書というと、味気ないことこのうえない、退屈な書類が浮かんでくるが、

どうやらそうではないらしい。

つまり、この場合の経営計画書とは、
大企業のIR情報にのってくるようなやつのことではなく、
社長さん本人の、行動計画のことだというのだ。


それはなぜか。

これも単純明快。結局、社員さんが30名以下の会社の業績というのは、
ほとんど社長さんのレベル次第だから。

良くも悪くも、社長の思考、行動が、ダイレクトに業績につながってしまうからだ。

何度も読んで、暗記したい一冊。






なぜ、「会社の数字」は達成されないのか?―ランチェスター経営社長のための実行計画書作り/竹田 陽一

¥1,575
Amazon.co.jp